5月27日(金)、東京・講談社にて理系女子カフェSpecialを開催しました。
今回も、様々な分野の社会人・学生の皆さんにお集まりいただきました!
まずは自己紹介を兼ねて、おすすめの本をご紹介いただきました。
お子さんのいらっしゃる社会人ドクターをされている先輩リケジョのおすすめの本は、「化学 意表を突かれる身近な疑問」(ブルーバックス)と「10代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)」本田 健の2冊。
「意表を突かれる身近な疑問」は、子供の素朴な疑問に答えるときに役にたちます!
物理を専攻している大学院生の先輩リケジョのおすすめの本は『フェルマーの最終定理 (新潮文庫)』サイモン シンと『君について行こう(上) (講談社プラスアルファ文庫)』向井 万起男。
向井千秋さんが、夫を尊重しつつ自分に合わせて生きて生きていけるような、いつまでもやりたいことを貫いていける点がおもしろかったそうです。
理学部の大学院生の先輩リケジョのおすすめは『異種移植とはなにか―動物の臓器が人を救う』デイヴィッド・K.C. クーパー,ロバート・P. ランザ。
豚の臓器をヒトに移植するはなしです。
臓器移植に関する問題を解決するために、突拍子もないかもしれないけど、こういうことを思いついてやることができるなんて、すばらしいなと思い、理系に進んだきっかけになった本だそうです。
大学院生時代に人工衛星の関係の研究を、今はCPUなどの研究をされている先輩リケジョのおすすめは、『天才科学者たちの奇跡 それは、小さな「気づき」から始まった (PHP文庫)』三田 誠広。
ガリレオが生まれ、重力と加速度をみつけて一生を終える。そして、ニュートンが生まれて…そんな伝記として読んでもおもしろい本です。
同じ「研究者・科学者」でも、その中には世に広めることが大事な人もいれば、自分が満足すればいい人もいる。自分がどんな研究者になるのか考えるとき役にたった本だそうです。
生物学を専攻し、ホルモンの可視化の研究をされている先輩リケジョのおすすめの本は、『科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))』酒井 邦嘉。
著者の酒井先生は、サイエンスカフェなども開催されている先生だそうです。
数学科の出身で、現在社会人ドクターをされていり先輩リケジョ。情報セキュリティの研究をされています。
そんな先輩のおすすめの本は『数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜』ハンス・マグヌス エンツェンスベルガーです。
数学科って女の子が少ない!のだそう。この本は数学的なはなしをチューインガムで説明したり、とてもおもしろいです。ぜひ中高生の皆さん、読んでみてください。
大学では物理を専攻、この春に社会人となり、タレントをされいる先輩リケジョのおすすめの本は、『眠れなくなる宇宙のはなし』佐藤勝彦 です。
東大の佐藤先生が書かれた本で、昔は宇宙はサイエンスとかけはなれていた、占い的な世界だったのがサイエンスになっていく過程が書かれています。
どうしてタレントになったんですか?という質問に、以前から物理にもタレントにも興味があり、高校卒業して上京してから、勉強と両立して来られたそうです。
看護学を専攻し、今就職活動中で民間企業を目指している先輩リケジョのおすすめは、『死体は語る (文春文庫)』上野 正彦です。
死体を科学的に語っている本です。薬学部への進学も考えていましたが、これを読んで、人にフォーカスをあてて看護学にすすもうと思ったきっかけになりました。
理学部生物学科の学生の先輩リケジョのおすすめは『迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか』シャロン モアレム,ジョナサン プリンス。
軽い語り口でおもしろおかしく、とても読みやすい本です。
中高生の皆さんもぜひ読んでください!
大学では数学を専攻。小3のときから宇宙物理学をやりたいと思っていました。
おすすめの本は『からだに効く栄養成分バイブル』。
栄養学に関する本ですが、社会人になって、仕事が忙しくなって、食生活を気にしたいな~と思い、栄養について勉強したいなと思っています。
本紹介の後は、今回のカフェのテーマ「科学の知識を中高生に、社会にどう伝えるか?~今、リケジョな私にできることを考える~」について、参加者同士、前半は全体で、後半はワールドカフェ形式で語り合いました。
(内容はtogetterをご覧ください!)