4/21 第2回勉強会開催されました!

4/21に根津スタジオにて、第2回のグローバル化の勉強会が開催されました。

 

今回の参加者は、学生4名、社会人5名の計9名です(オブザーバーとして、スピーカーAさんのご主人&Aさん息子さん、Yさんの息子さんも特別参加!)。

 

まずは、自己紹介ということで、グローバル化といってもどういったことに関心があるかといったかを発表してもらいました。

学生さんからは「どのような人材が求められているのか」「グローバルに働くのはどういうことかを知りたい」「プレゼンなどの能力を上げるためにはどうればいいのか」といった意見、社会人からは「これからの雇用の問題」「外交問題」「若手の人のグローバルに関する意識や興味を知りたい」といった意見がでました。

 

最初は、統計データをみて、グローバル化の現状をみんなで認識してみました。スピーカーであるAさんがデータもそろえてくださいました。

 

最初のお題は、日本人留学生に関するものです。日本人留学生が減っており、中国人留学生が大幅に増えているという現状をみんなで確認し、意見交換しました。学生の留学する割合というよりは、絶対人数が大事なこともあるので、中国人留学生が多いということは、次世代のグローバル人材育成においては我が国よりより優位にあることがわかりました。

つぎはグローバルマーケットlにおける日本企業のシェアです。日本企業においてアジアマーケットが非常に重要な位置づけにあるということ、また、自動車や家電といったかつてのお家芸的な分野においては、日本企業の世界シェアが大幅に下がっており、韓国の企業に追い抜かれているという現状を確認しました。日本にいるとこういった世界的な状況はあまり感じることはできないのですが、改めて韓国企業の勢いをみんなで再認識しました。Aさんのご主人いわく、そういう勢いのある韓国企業ですら、さらに新興国であるマレーシアやインドなどの企業からの追い上げが今後予想されるということ、世界市場はめまぐるしく変化しており、これからも変化し続けるようであります。データをしっかりみることで、なんとなくそうかなと思っていたことが、明確になったような気がします。

 

 

続いて、キーノートスピーチです。

今回は、大手自動車メーカーで、グローバルマーケティングのお仕事をされているAさんです。

スピーチでは、自分がグローバルマーケティングのお仕事に就くまでの経緯を、大学進学、大学院進学、企業選びといったところからご説明いただき、その経緯(数学を勉強し、さらに文理融合の認知科学を勉強したこと)が、現在の仕事に少なからず影響していることをお話しいただきました。また、メーカーにおいて製品の製造をどのような過程・工程を経て製品にするのかといったこともご説明いただき、特に上流の調査・企画・戦略といった部門においては、グローバルを意識せざるを得ない状況であることもわかりました。実際、Aさんも世界をまたにかけて、現地調査も含めてマーケティング調査をされており、また、職場では、ほとんど英語でやり取りをされているようです。Aさんは、特に帰国子女だったわけでも、留学経験があったわけでもないそうですが、業務をしていく中で英語力をつけていかれたようです。また、現在でもなお、英語の使い方の上手な人のマネをするなどして、スキルアップに余念がありません。必ずしも英語が最初から英語が堪能である必要はないですが、英語の壁を乗り越えてやるという勇気(度胸?)と努力が必要だとわかりました! 

おまけの話として、業務を通じて感じられた様々な国の文化の違いなどについてもお話いただきました。インドではサリーを巻き込まない車のドアの設計が必要といったお話など、どれも興味深く聞かせていただきました。その後の質問タイムでも、質問が相次ぎました。

 

学生さんなどは、グローバルに活躍したいが、自分で大丈夫かといった不安があるようです。しかし、グローバル業務の経験のある社会人の方々は、なんとかなる! まずは飛び込むべきと力説! アメリカ人はアメリカ人的な英語を求めている訳でもないので、わからないときには、きちんと確認するさらに説明を求めるといったことで対応でき、また、ビジネスで英語を使うにはコツもあるから、、と心強いアドバイスを頂いたのでした!!

 

一方で、参加してくださったYさんは、スウェーデンで研究をされていましたが、やはり現地で暮らすとなると、日本にいながらグローバルマーケットを対象として働くのとは、勝手が異なるようです。現地の言葉もある程度は習得しなければならないし、その文化に馴染んでいくこと、楽しむことも大事なようです。

同じく海外に住んでいたことのあるSさんも、現地に行って、日本で考えていることと暮らしてみて感じることのズレがあることをお話いただきました。

やっぱり、行ってみなきゃ、飛び込んでみなきゃわからないことたくさんあるみたいですね!

 

我が国のメーカーの進むべき道ということで、Aさんのご主人からもいくつかのサジェッションを頂きました。日本企業も価値観の変革というか、実際にモノを作るところではなく、企画やサービスといった利益率の高いところへシフトしていく必要があること、また、雇用といった点においてモノづくりを担っている方々についても新たな転換が必要であり、それにより新たな雇用を生み出す必要があることなどなど教えていただきました。大変勉強になりました!

 

 

最後にプレゼンテーションの練習の一環として、1分間スピーチをみんなでやってみました! 

なんだ~ 練習しなくてもみんな上手じゃん!というのが事務局のYの感想です。お題の選び方や話し方、みなさん、とてもチャーミングでした。人前で話すことが苦手だといっていたDさんも、次からも練習したい!という意欲的です。そうですよね。こういう場でみんなで、色んな体験や勉強ができればいいなと思います。

 

終了後も、フリートークで盛り上がりました。なんで日本は文系と理系って分けられちゃうんだろうねという話に。昔の古い文部省の研究・技術を担うひと、経営・政治を担う人を育てるといった考えがそのまま踏襲されているようですが、これこそグローバル化の時代において、遅れてる感が、、、。海外では、あなたは文系?理系?なんて聞かれないそうです。アメリカなどは理系出身の政治家も多いそうですし。

グローバル化って色んな壁を取り除いていくことなんだなとしみじみ感じたのでした。

 

会の中で、今後勉強会として、お題にしたいテーマなどについても、挙げていただきました。おもしろそうなテーマを頂きましたので、是非、継続していけたらと思います。

この会の名前の「勉強会」というのもどうなの?ということで、次回からは「グローバルを学ぶカフェ」に変更し、フレッシュ&エンジョイという感じで行きたいと思います!

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!