2010年2月14日 東京・講談社

第2回「理系女子cafe」は、主催元である講談社にて行われました。

プログラムは、第1回と同じく「パネルトーク」「ワールド・カフェ形式によるテーマ・トーク」「『Rikejo』に寄せられた女子高生の質問に答えてみよう!」を行いました。
今回の参加者の中には、結婚・出産を経験して、現在子育て中の先輩リケジョもいて、それぞれのキャリア・パスについて語り合う場ができました。

≪アンケート内容の紹介≫
■イベント全体、各プログラムで良かった点は?
「少人数グループ制で気軽に話せる環境が心地良かった」
「なかなか知り合えない理系女子の知り合いが増えたのが良かった」
「育児をしている人のキャリアを聞いたり、世代を超えた話ができたことで、自分の生き方も見直すことができた」
「理系女子であることは、自分にとってプラスになるという感覚を共有できて楽しかった」

■ご自身の中で「気づき」「発見」はありましたか?
「理系女子として普段自分が悩んでいることや知人に相談しても解決しなかったことも、境遇が似ている人たちと話をすると案外すんなり解決策が見えたり、新しいことに気づけたりするのだと実感した。今までそういう機会がなかったので、改めて『発見』できた」
「自分の中で漠然と思っていたことを言葉にしたり、人の話を聞いたりすることで『あぁ、それそれ!』という感じが多々あった」
「学生のときの夢や希望などを思い出すきっかけになった」
「『自分の生き方もありだなぁ』と素直に思うことができた」

≪テーマ・トークでの意見≫
今回の「ワールド・カフェ」は、3つのテーマで行いました。
・「理系で得したこと損したこと」
・「理系の仕事について」
・「男女の違い、女性の立場」


「理系の女性はまじめな人が多いので、女性上司とソリが合わないこともあるが、自分のキャリアとか成長を考えてくれるのは女性上司」
「1つのことに深く関わるので、キャリアはつくりやすいのでは?」
「文系就職をしようとすると『研究あきらめたの?』みたいな偏見があるのではと不安になる」
「研究室にいる時間が長いので、友達とも深いつながりができた。男子も女子も『戦友』のような感覚」
「女性の先輩が少ないと、自分の将来のイメージがわかない・・・ということを男性はわかってくれない!」
「子育てのときに、ミルクをあげた時間から体重など、細かいデータを付けていた!」
「結婚しても仕事は続けられるけど、出産のタイミングは考える必要があるけど・・・周りにロールモデルとなる人がいないので、誰に聞いていいかわからない」
などなど、ワーク・ライフバランスについての意見が多く出ました。

若い世代の理系女子にとって「結婚」「出産」という人生のイベントを経験した先輩の話を直に聞くことで、自分のワーク・ライフバランスを考えるきっかけに、また、先輩リケジョにとっても同じ分野や似たような境遇の人たちと話をすることで、「気づき」や「発見」が多くあったようです。

人の話を聞くこともそうですが、実は、フランクな場で自分の話をすることが、自分を振り返るきっかけにもなります。
『理系女子cafe』がみなさんにとって、自分自身のキャリアや人生を振り返るきっかけを作る有意義な時間であり、また、すばらしい出会いの場であれば嬉しく思います。