2010年8月27日 東京・講談社

第7回理系女子Cafe@講談社を開催いたしました!

今回は、少人数ということで、参加者の意見を広げ・対話を深める「縁パブ」という「お題」から始まるディスカッション行いました。
まずは、オープニング・クエスチョンの回答を一言で発表していただきながら、参加者の自己紹介です!続いて、理系女子Cafe事務局から提供する3つのお題についてトーク!

★お題①:理系女子がカッコよく働ける職場を実現するには?
「研究者だと時間の融通が効くので、仕事と家庭を両立している先輩がいる。周りを気にせず我が道を行くことが大切」
「理系女子は浮いてしまって孤立感を感じることもあるが、自分は自分という独立心や精神力を強くする」
「育児をしながらも仕事をする理系女子のロールモデルを増やす」

★お題②:女性研究者の活躍の障害を乗り越えるには?
「両親、夫、社会に、女性の不安感や状況をわかってもらう」
「自分の精神力やコミュニケーション力を鍛える」
「女性研究者で育児をする場合、時間の使い方に関して、企業や社会に多様性を認めてもらう必要がある」
「育児をする上では欠かせない企業の福利厚生と託児所の充実を図る」

★お題③:理系を目指す女子中高生に伝えたいことって?
「先生や親以外のナナメの関係にあたる中高生が相談できる人」
「日本の理数系は世界的にもレベルが高く、世界中どこでも活躍できる」
「理系女子には、~がやりたい!と理系を選択してくる人が多いので、志の高い人が集まっている」
「『○○学部に行くと○○にしかなれない』ことはない!薬学部は広い!」
「理系女子というと地味で仕事のイメージをなかなか持てなかったりするから、仕事や活躍の場所や魅力を伝える」

ここまでの話を振り返って、クリアになったことや深まったこと、逆にわからなくなったことや、新たに生まれた疑問について共有します。

■クリアになったこと/深まったこと
・女性研究者、社会人、理系女子の縦のつながりが広がると良い
・上から下に流れる理系の情報が少ないために先入観がぬぐえない。どうやったらぬぐえるのか?
・理系って、客観的にみるとプラスかもしれない

■わからなくなったこと/新たに生まれた疑問
・理系女子の海外進出は?
・若い人が海外に出たがらないという傾向はある?
・理系に進む理由は?何をしたら理系女子は増える?
・理系女子を増やす上で、どういうメッセージが中高生に響くのか?

この中から、参加者の皆さんで次に話し合うお題を2つ決めて、さらにトークは続きます!

★お題:大人から中高生へ理系の情報をどうやったら伝えられるのか?
「先生や親以外のナナメの関係にあたる中高生が相談できる人が必要」
「理系の面白さを伝える先生が必要」
「海外で研究したことのある経験者が魅力を伝える」
「国内だけでなく海外で活躍する理系女子と中高生が出会って語れる場が欲しい」

★お題:理系女子を増やす上で、中高生に響くメッセージは?(海外編)
「海外の大学院で学び研究することは、無料」
「理系分野だと言葉の壁がなく、海外の人と協同研究ができる」
「海外で学位は特別なもので、博士課程に在籍すると給料がもらえるシステムがあり、働くことができる」
「海外の大学は学生を育てる場所なので、実力のある人は恵まれる」

≪アンケート内容の紹介≫
■イベント全体、各プログラムで良かった点は?

「年代も経歴も違う人たちが集まる会なので、色々な視点で1つのテーマを見ることができ、様々な発見がある」
「色んな分野の人が集まったのでよかった。『一言で表すと?』というのが話すきっかけを広げる上で良い」
「少人数で話しやすい雰囲気だったのが良かった。次々と課題(話題)が変わるのも面白かった。全員が話せるタイムキーピングが良かった」
「少人数だったので、皆さんとお話しできて良かったです。丁度いいタイムスパンでテーマが切り換わったので飽きることなく楽しかった」
「ファシリテーターが話をまとめてくれたので、論理的な人と気兼ねなく話ができ、共感することが多く楽しかったです」

■ご自身の中で「気づき」「発見」はありましたか?
「海外という選択肢が増えたこと」
「海外。日本に住むことにこだわらないという考えは今までなかったので驚いた。」
「海外の大学院は学費不要なこと。自分が歩んできた道が以外と狭い世界の中でのことだったことに気付いた」
「理系であることはメリットだということ」
「情報化社会にもかかわらず、理系女子のタテのつながりが少ないんだなと感じた。『海外』のキーワードに敏感だったので、やはり大切なんだなと思った」
「先輩方で実際に活躍している方に何人も会えて今後に希望が持てました。海外事情とか本で読むより直接聞いた方が信憑性があると思いました」

偶然にも、学生の中に海外へ留学しようか悩んでいた学生が参加していました。
社会人の方々から今回の話を伺って、自信をもってがんばってきます!
とおっしゃっていました。理系女子に関する情報が少ないからこそ、このような対話の場で、社会人の方々の経験やご意見がこれからがんばる学生の刺激になり、学生が勇気づけられるのも、理系女子Cafeの魅力だと思いました。